株式会社 善設計
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善設計日誌

「耐震化完了でも損傷、24校体育館を使用禁止に」(YAHOOニュース)


おはようございます。所員Tです。

熊本を中心に周辺地域で発生している地震関係のニュースで
体育館に避難されている方々の映像が流れることがあります。
その映像を見るたびに、私は不安になってしまいます。
その理由は「天井の耐震化は大丈夫なのか?」ということです。


今朝、YAHOOニュースを見ていたら、

「耐震化完了でも損傷、24校体育館を使用禁止に」

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6198583

との記事を見つけました。記事によると、

「耐震化が完了していた熊本市内の公立小中学校24校の
体育館が損傷し、同市教育委員会が危険と判断して避難者を
校舎に移動させるなどの対応を取っていたことがわかった」

「大地震の続発は想定を超えていた(同市教育委員会)」

「昨夏、耐震工事を終え、そのときに取り付けた天井を補強する
細長い金属製部材(長さ約7メートル)のボルトが損傷し、部材
十数本が天井から垂れ下がった」

とあります。

これまで建物本体が倒壊しないことを重視して学校等の公共建築の
耐震化が進められてきたために大地震が発生するたびに天井が
落下することが多く、そのことが問題になっていました。
そんな背景がありまして、これまでの天井の耐震化を見直し、
新たな強化された規準で耐震化をすすめようとの動きがあるのですが、
それは結構最近の出来事です。
そんなわけで、冒頭の体育館に避難されている方の映像を見ると不安に
なってしまうんです。
(避難場所として選ばれているわけですから、当然耐震化は済んでいる
 のでしょうけれども)

ニュースに出ていた体育館は、去年の夏に耐震工事を終えたとありますから
強化された規準で天井の耐震化も済んでいたのでしょう。
でも、もしその規準での耐震化が済んでいたのに損傷しまったのだとしたら、
その規準そのものを見直す可能性もあるのかな、と思いました。

いまだに熊本を中心に周辺地域で地震が続発しています。
避難されている方々は大変な生活をされていると思いますので、
はやく地震が落ち着いてくれることを祈るばかりです。

2016年4月21日